除湿機の水がたまらない原因と正しい対処法を解説

「除湿機の水がたまらない」と不安に感じた方は、冬の時期に除湿機の効果が実感できず、困っているのではないでしょうか。

実は、冬は気温が低く湿度も少ないため、除湿機のタンクに水がたまりにくくなることがよくあります。

特にコンプレッサー式の除湿機では、この傾向が顕著です。しかし、必ずしも機器が故障しているわけではありません。

この記事では、除湿機の水がたまらない原因をわかりやすく解説しながら、冬に適した使い方や、効果的な対処法をご紹介します。

また、パナソニックやシャープ、三菱、アイリスオーヤマ、コロナといった主要メーカーの冬モード搭載機種や冬用除湿機の特徴にも触れています。

初めて除湿機を使う方はもちろん、買い替えや修理を検討中の方にも役立つ情報をお届けしますので、ぜひ参考にしてください。

【この記事のポイント】

⦿ 室温や湿度の条件によって除湿機の働きが変わる理由
⦿ フィルターや設置場所が除湿効果に与える影響
⦿ 冬の除湿機能低下と冬モードの必要性
⦿ 各メーカーの相談窓口や冬用除湿機の選び方

除湿機の水がたまらない原因とは

☆ 除湿機の水がたまらない原因|温度と湿度を解説
☆ フィルターの目詰まり
☆ 設置している場所
☆ 冬は水がたまらないって本当?
☆ 除湿機の冬モードって何?
☆ 除湿モードと送風モードの違い
☆ 故障ではない見極め方とは

除湿機の水がたまらない原因|温度と湿度を解説

除湿機を使っているのにタンクに水が溜まらない——これは多くの人が抱える疑問です。しかし、すぐに故障と判断するのは早計です。

その理由は、室温や湿度などの環境条件が除湿機の性能に大きな影響を与えるからです。特に冬は、空気中に含まれる水分が少ないうえ、室温が低いため、除湿機の動作が制限されやすくなります。

コンプレッサー式除湿機は、空気を冷却して結露させることで水分を取り除きますが、室温が15℃以下になると、冷却と結露の温度差が小さくなり、除湿量が著しく低下します。さらに、湿度が40%以下になると、そもそも空気中に除去できる水分が少ないため、結果的にタンクに水がたまりません。

このような場合、まずはお部屋の温度と湿度を正確に測ってみましょう。湿度計を使えば、実際に空気中にどれほどの水分があるのかを把握できます。また、除湿機の仕様には「最適使用温度範囲」が記載されているため、そちらも確認しておくと良いでしょう。

フィルターの目詰まり

このような問題が起きたとき、まず確認したいのがフィルターの状態です。なぜなら、吸気フィルターがほこりや汚れで詰まっていると、空気の流れが悪くなり、除湿機の性能が著しく落ちるからです。

例えば、フィルターが目詰まりしていると、除湿機は十分な量の空気を取り込めず、除湿に必要な空気循環ができなくなります。その結果、除湿量が減り、水がたまりにくくなるのです。

対策としては、フィルターを月に1回程度は点検・清掃することをおすすめします。掃除機でほこりを取り除くだけでも効果があります。

設置している場所

設置場所もまた、除湿機の性能に大きく影響します。特に部屋の隅やカーテンの近くなど、空気の流れが悪い場所に設置すると、うまく空気を吸い込めずに除湿効果が下がってしまいます。

例えば、家具の陰に置いたり、壁に密着させて置いたりすると、吸気口や吹出口がふさがれやすくなり、十分な除湿ができません。また、広すぎる部屋や仕切りの多い間取りでは、空気がうまく循環せず、期待した除湿効果が得られにくくなります。

このような場合は、除湿機の周囲にある程度のスペースを確保し、空気がしっかりと流れるような位置に設置することが重要です。

冬は水がたまらないって本当?

このように言うと驚かれるかもしれませんが、冬の除湿機能は落ちるのが一般的です。特に気温が10℃を下回るような寒い日や、暖房を使わずに過ごしている環境では、顕著にその傾向が現れます。

その理由は、冬は外気温が低くなることで、空気中に含まれる水分量そのものが少なくなるからです。また、コンプレッサー式除湿機は、空気中の水分を冷却して結露させる構造上、温度差が除湿性能に直結します。気温が10℃を下回ると冷却による結露がうまくいかず、除湿効率が大幅に低下します。

さらに、除湿機によっては霜取り機能が作動し、実際の除湿動作が一時停止することもあります。その間は送風運転に切り替わるため、水がたまらなくなります。これを知らずに「壊れているのでは?」と不安になる人も多いのです。

例えば、北向きの部屋や日当たりの悪い場所、断熱性の低い和室などでは、室温が10℃を下回ることがあり、このような条件下では除湿効果が期待通りに出ないのは当然です。対策としては、エアコンやストーブなどの暖房を併用し、室温を15℃前後に保つことが非常に効果的です。こうすることで、除湿機の性能が発揮されやすくなります。

除湿機の冬モードって何?

これは冬でも除湿性能を維持するための機能です。冬モードを搭載している機種は、気温が下がると自動的にヒーターを作動させ、風量を調整して除湿効果を維持します。

このため、冬場でも部屋干しや湿気対策ができるようになっています。ただし、ヒーターを使う分、電気代がやや高くなる点には注意が必要です。

例えば、パナソニックや三菱電機、コロナの一部モデルではこの冬モードが搭載されており、冬の室内環境でも効果的な除湿が可能です。

除湿モードと送風モードの違い

一見似ているこの2つのモードですが、動作の目的が異なります。除湿モードは空気中の水分を取り除くことを目的としており、タンクに水が溜まります。

一方、送風モードは空気を循環させるのみで、除湿機能は働いていません。このため、送風モードのまま使用していると、水が溜まらないのは当然です。

例えば、自動運転に設定している場合、湿度が低いと判断された時に自動で送風モードに切り替わることがあります。設定モードの確認も忘れずに行いましょう。

故障ではない見極め方とは

これは非常に重要なポイントです。水が溜まらないからといって即故障ではなく、まずはいくつかのチェックポイントを確認することが大切です。

例えば、フィルターが汚れていないかタンクが正しく装着されているか室温や湿度は適切かなどが挙げられます。これらを一つひとつ確認することで、故障と正常な状態を見極めることができます。

前述の通り、冬の環境下では水が溜まりにくいことが多いため、まずはそれを踏まえて判断しましょう。

除湿機の水がたまらない時の対処法

☆ 冬用除湿機のおすすめはこれ
☆ パナソニックの相談窓口はこちら
☆ シャープの相談窓口の確認方法
☆ 三菱の相談窓口を利用するには
☆ アイリスオーヤマの相談窓口案内
☆ コロナの相談窓口もチェック
☆ 除湿機の水がたまらないときの原因と対策まとめ

冬用除湿機のおすすめはこれ

このような環境に適した製品を選ぶことで、冬でもしっかりと除湿できます。冬場におすすめなのは、デシカント式またはハイブリッド式の除湿機です。

これらの方式は低温でも除湿能力が落ちにくいため、冬の寒い部屋でも水が溜まりやすいです。例えば、アイリスオーヤマやパナソニックのデシカント式・ハイブリッド式モデルは、冬でも安定した性能を発揮します。

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パナソニックの相談窓口はこちら

パナソニック製の除湿機をお使いの場合、製品に関するトラブルや疑問は公式の相談窓口に問い合わせることで解決できます。はこちら

相談窓口では、操作方法から点検・修理まで幅広く対応しています。特に保証期間内であれば、無償対応も可能なケースがあります。

パナソニック サポートこちらをクリック

シャープの相談窓口の確認方法

シャープの除湿機をご利用中で、水が溜まらないなどの問題が発生した場合は、まず公式サイトにある相談窓口をチェックしましょう。

必要に応じて、機種名や症状を詳しく伝えると、的確なアドバイスや修理案内を受けることができます。取扱説明書に連絡先が記載されていることも多いので、あわせて確認すると良いでしょう。

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三菱の相談窓口を利用するには

三菱電機の除湿機に関しては、専用のサポートセンターが用意されています。故障の疑いがある場合や使い方に不安がある場合は、まず相談窓口に問い合わせることをおすすめします。

製品の型番や購入時期などを伝えることで、よりスムーズに対応してもらえるでしょう。必要に応じて、点検や出張修理の手配も可能です。

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アイリスオーヤマの相談窓口案内

アイリスオーヤマの除湿機についての問い合わせは、公式カスタマーサポートが受け付けています。特に低価格帯のモデルが多いため、初めての方でも気軽に相談しやすいのが特長です。

また、よくある質問や取扱説明書も公式サイトに掲載されているので、自己解決できる場合もあります。困ったときはまず一度確認してみましょう。

アイリスオーヤマ サポートこちらをクリック

コロナの相談窓口もチェック

コロナ製除湿機の相談については、メーカー公式の相談窓口を利用できます。水が溜まらない、動作がおかしいといった場合は、すぐに問い合わせると安心です。

特に冬場に利用する場合は、冬モードの使い方や除霜機能の働きについて尋ねることで、正しい運用ができるようになります。電話やウェブからの問い合わせが可能です。

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除湿機の水がたまらないときの原因と対策まとめ

✅ 室温が低いと除湿機の性能が大きく落ちる

✅ 空気中の湿度が低いと水がたまりにくい

✅ コンプレッサー式は冬に弱く除湿効率が下がる

✅ 湿度計で部屋の状態を測定するのが基本

✅ フィルターの目詰まりで空気の吸込が妨げられる

✅ 吸気口や吹出口がふさがれていないか確認する

✅ 設置場所が空気の流れに適していないと効果が出にくい

✅ 冬は霜取り運転で除湿が一時停止することがある

✅ ヒーター付きの冬モードがあると冬場も安心

✅ モード設定が送風になっていないか確認する

✅ 自動運転時に除湿が止まることがある

✅ 水が溜まらなくても故障とは限らない

✅ 正しい設置と使い方で除湿効率は大きく変わる

✅ 冬に強いデシカント式やハイブリッド式も検討する

✅ メーカーのサポート窓口も有効に活用すべきである